日本の名探偵のランキング
日本において有名な探偵と言えば、誰が思い浮かべますか?
現実に有名な探偵はそうそういないので小説などに出てくる架空の人物になりますが、私が聞いたことがある日本の名探偵をいくつか挙げてランキングにしてみたいと思います。
1.金田一耕助
日本の作家である横溝正史の推理小説に登場する私立探偵です。「日本の三大名探偵」の一人と言われています。
人物像としては、
- 平凡な顔立ちの中年男
- 身長約164?、貧相な体格にコンプレックスがある
- ヘビースモーカー
- 若いころに麻薬にはまった
- 雰囲気がコウモリに似ている
- 事件が解決すると鬱っぽくなる
- 浮浪者に変装したことがある
- 走っているトラックの裏に張り付いて敵地潜入
- 袋詰めにされて海に捨てられるが脱出
アメリカの大学を卒業後にすぐ東京にて開業、資金はスポンサーが出したようですね。
のちに京橋のあたりにある怪しげなビルの最上階に探偵事務所兼住居である「金田一耕助探偵事務所」を構えたようです。
金田一の探偵手法は「科学的捜査は警察に任せておき、そこから得られた結果をもとに論理的に分析する」ということなんですが、ストーリーの展開の大きな特徴としては「犯人をわざと見逃す」ことがあります。
これはいわゆる犯人の情状酌量をしているということなんでしょう。
決して罪が許されるわけではないですが、金田一耕助にとっては犯人を見つけることよりも「自らが真相を知ること」が一番の目的だったというわけですね。
出演作品:「本陣殺人事件」「八つ墓村」「犬神家の一族」等
2.明智小五郎
日本の有名推理作家江戸川乱歩の小説に登場する探偵で、一度は名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
また「日本の三大名探偵」の一人とされています。
明智の主な人物像は以下です。
- 探偵小説好き
- 定職をもたずに貧乏生活を送る
- 後に「有名な素人探偵」となる
- 後に「奇人」と呼ばれる
- 後に「警視庁公認拳銃所持者」となる
- 後に「麻酔薬入り煙草」を常時携帯する
- 後に「人間豹という半人半獣」と戦う
- もともと「1作限りの登場予定」だった
作家によれば、明智小五郎は実は1作限りで終わるはずのキャラクターだったそうです。
なので最初は「探偵」という設定はなく、ただの「探偵小説好きのプータロー」でした。
しかしこれが評判が良く再登場後はシリーズが続き、乱歩の代表的キャラクター、日本の三大名探偵と言われるまでになったわけですね。
明智の当初のスタイル「自身が真実を知りたいだけである」というのはのちの金田一耕助にも通じるところがありますが、髪を掻き回す癖など明智から受けた影響はけっこうあるのかもしれませんね。
明智のモデル自体は講釈師の5代目神田伯龍であると明言しており、名前は戦国時代の「明智光秀」と光秀の変名と言われる「荒深小五郎」から採ったという説があるようです。
出演作品:「D坂の殺人事件」「怪人二十面相」「少年探偵団」等
3.神津恭介
作家高木彬光の推理小説に登場し、金田一耕助・明智小五郎と並んで「日本の三大名探偵」と言われるうちの一人です。
- 身長169cmだが長身という設定(昭和初期のためか)
- 美男子である
- 6か国語を話す(英語・ドイツ語・フランス語・ロシア語・ギリシア語・ラテン語)
- 学生時代の論文で天才と称される
- ピアノはプロ級
神津恭介のこのスペックをみると、探偵という職業のハードルが凄く高いものに思えてきます。
少女漫画やBL小説に出てきそうなキャラクターでもありますね。
現実の探偵はなろうと思えばほぼ誰でもなれますし、風貌も平凡で冴えないおじさんが多い気がしますが羨ましい限りです。
金田一耕助や明智小五郎と比べると知名度はそれほどでもないという気がします。
私も神津恭介が三大名探偵の一人とは知らず、そもそも小説で名を挙げた「探偵」であることすら知りませんでした。
理由としては「他2人と比べて映像化が少ない」「性格にアクがない」などが指摘されているようですが、エリートで隙がない感じのスペックが他の2人と比べて人間味やリアリティが薄く感じられるのは事実だと思います。
おそらく、金田一や明智の場合はちょっと敬遠されることもあるが神津恭介を避ける人はそうそういない、しかし突き抜けた個性もないのでやや印象が薄くなるといったところでしょうかね。
出演作品:「刺青殺人事件」「人形はなぜ殺される」「わが一高時代の犯罪」等
まあこのあたりは三大名探偵と言われるだけあってランキングの定番と言えますね。
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