超能力を持つ探偵
長年、探偵をしているとさまざまな超能力を持った人物を知ることになります。
超能力と言うと会話せずに意思の疎通が出来るテレパシー、瞬間移動であるテレポーテーション、考えるだけで物を動かすテレキネスなどを想像する人もいるかもしれませんがこういった能力ではありません。
またテレビドラマや映画の中では特殊能力をよって殺人事件などを解決する探偵も活躍していますがそんな超能力でもありません。
では現実にこれはすごい能力だと同僚探偵を唸らせる「超能力を持った探偵」とはどういった人物なのでしょうか?
優れた面取り
まず顔認証(面取り)に優れた探偵。
依頼人から預かった数枚の写真で対象者を大勢の中から見極められるという優れた能力を持った探偵が存在するのです。
通常、夕方、勤務先からの退社後の行動を確認する場合、初日の早朝に自宅より出る対象者を確認し面識を確認するのですが自宅が判明していないというケースもあります。
こういったケースでは当然、依頼人から預かった数枚の写真を手掛かりに勤務先で張り込むのですがまずその写真が当日の写真では無いのが殆どです。
希に数年前の写真という場合もあります。
特に女性の場合、髪型も変える事もあれば化粧ひとつで印象がかなり変わってしまいます。
しかも冬や春先ですとマスクをしていたりする人もいて顔写真で対象者を特定するのも困難な場合もあります。
そんな状況で勤務先によっては大型高層ビルなどもあり、大勢の退社してくる人の中から対象者を特定しなければならないのです。
同じような現場を数多く経験している探偵でもこの作業は困難を極めます。
それでも「超能力を持った探偵」は的確に対象者を見極められるのです。
簡単に見極める
またこんなケースもありました。
大きな施設でのライブ会場、野球やサッカーの試合場に観戦に入ってしまった対象者。
対象者は前もってチケットを持っていたのでこちらは入れません。
出てくるのを張り込んで待ち続けます。
途中で出てくる可能性も無いわけではありませんからずっと張り込み続けなければならないのです。
ライブや試合が終わったらかなりの人数の人が一気に出てきます。
有名なチームの試合ですと数千人がゲートからいっせいに出てくるのです。
確かに対象者を尾行してきていますから当日の服装も認識していますから見極める場所によっては容易いのですが一気に人が出てくる場合、人の影になったりして見づらく対象者を見落とす可能性が高いのです。
決してサボっているわけではありません。
必至に見て、探しているのですが対象者かなと別人を目で追っている隙もあり、その時に出てしまうなんて事もあるのです。
何しろ数千人が出てくるわけですから似た服装の人も多いのです。
ところがそんな状況でも「超能力を持つ探偵」は簡単に対象者を見極める事が出来たのです。
確かにこの「超能力を持つ探偵」は目が良いのは知っていましたが視力だけの問題ではなさそうです。
こんな事が何度も続くともう「超能力」としか凡人の探偵には言いようがありません。
直接、尋ねたこともありましたが「対象者かな」と思ったらそうだったというだけなのです。
理解しがたい現実です。
脅威の発見率
更に推理力というか第六感というかは分かりませんが一度、見逃した対象者を見つけ出せる探偵。
尾行調査では車の尾行と歩きの尾行に大別されます。
車の尾行について都会では車の量と信号の多さには正直、尾行の難易度を上げています。
交差点などに対象車両が黄信号で突っ込まれると追跡している探偵車両は停止を余儀なくされてしまいます。
GPS発信器でも装着していれば後から発見することも可能なのですが装着していないと殆ど見つけ出すことが困難となり、検索しても発見に至らず、その日の調査が終わってしまうなんて事もあります。
ところが「超能力を持つ探偵」はそんな状況で先に行ってしまった対象者車両を検索する中、けっこうな高確率で見つけ出し尾行調査が継続できているのです。
また徒歩尾行の際にも人混みでの尾行、人通りのない場所での尾行もしなければなりません。
状況によっては見逃してしまう場合もあります。
また大型商業施設などのエレベーターに乗られてしまった場合、同乗出来ない場合もあります。
そうなると施設内全てのフロアーを検索しなければなりません。
それでも「超能力の持つ探偵」は高い確率で発見しているのです。
詳細地理をたたき込んでいることや推理しているのでしょうが、
余りにも高確率で見つけ出すこの能力も「超能力」としか言いようがない場面に何度か遭遇しているのです。
超能力を持つ探偵は実在する
このように大袈裟言っているだけとかたまたま運が良かっただけと思われがちでしょうが何度もこういう事を目にしてしまうと「超能力」としか自分では解釈できません。
現実にこの「超能力を持つ探偵」たちは存在するのです。